SUSTAINOR (ROCKMAN) はプリアンプなのか?
ROCKMAN のハーフラックモジュールを見ていると一番名前から何をやっているのか分からないのが「SUSTAINOR (サステーナー)」です。
名前だけから考えれば「SUSTAINOR」なので、BOSS の Compression Sustainer (つづりは若干違いますが、英語によくある表記のゆれの範囲と考えています)のようにコンプをかけて、サステインを伸ばすための機材かと思ってしまいます(いや、そのような事を行っている機材なんですが、それだけではないという話ですね)。
いろんなブログ記事を見て調べればプリアンプと考えるのが妥当だとは分かるのですが、その根拠は?と考えると今までははっきり分からなかったところだったのです。
ところで、今回過去の ROCKMAN リーフレットを手に入れる事ができまして、そのラインナップを見ると、これらのハーフラックモジュール群を組合わせる事でヘッドアンプを構成している事が分かりました。
ここから 「SUSTAINOR」(と「DISTORTION GENERATOR」)はプリアンプと考えて良いんだなと、ようやく納得できたわけです。
まずこちらが ROCKMAN シリーズのみで構成された スタックアンプ。こちらを見れば ROCKMAN のモジュールを組合わせる事でアンプを構成できることが分かります。
ROCKMAN ハーフラックモジュールは単なるハーフラックのエフェクターかな?と思っていた時期もありますが、「ROCKMAN はアンプである」と頭に置いておくべきである事が分かりました。
次にヘッドアンプ部分は構成によって(モジュールの組合せによって)いくつかのラインナップが載っていたのですが、最小構成の次の2つを見ると、プリアンプ部はどのモジュールか?がはっきりしてきます。
それぞれに記されている下の2行 (500 Watts RMS~) はおそらく単にこの構成の仕様を言っているだけだと思いますので、ユニットとしての構成要素は
- Sustainor または Distortion Generator (プリアンプ)
- Stereo Chorus (コーラス)
- 500 Stereo Power Amp(パワーアンプ)
- AC-Powered Head Case(電源付ヘッドケース)
と考えて良いと思います。やっぱり Sustainor (Distortion Generator) はプリアンプってことですよね。
(そういや、Sustainor のパネルにも 「PREAMP / COMPRESSOR」って書いてあったわ)
Guitar Staff Blog さんの記事にも「Rockmanの製品には「取り敢えずこれを集めておけばRockmanの音を堪能出来る」という定義(笑)がありまして」と記載されており、なるほどぉ!と思っていたわけですが、このリーフレットを見ても音色の作りとしては「Sustainor + Stereo Chorus」もしくは「Distortion Generator + Stereo Chorus」が基本であるという事が分かりました。