Guitar notes in a hutch

一人ギターのために調べた事を記録しておきます

Donner Arena 2000

 

以前 JOYO GEM BOX III の記事を書きましたが、また似たようなペダルを入手しました。

Donner Arena 2000 です。

GEM BOX と似ているのは大体 Mooer の GE200 と同クラスの性能であることと、日本の正規代理店がないのだろうか、日本であまり情報を見かけない点です。

しかし Amazon では販売しているので入手性が悪いわけではないですが、検索でも GEM BOX III よりもさらに情報が少ない感じです。とりあえず、同じように情報を残しておこうと思います。

公式 (販売?) ページ:

Donner Arena 2000 Multi-Effect Guitar Pedal AMP Modeling Multiple Effects Processorwww.donnerdeal.com

概要

上記の通り、 Mooer GE200 と同クラスだと思います (GE200 を所有したことはないのですが)。ですので、以下では GE200 との比較も書きます。

音色

GEM BOX III と同程度かと思います。もちろん音色はちょっと違って好みによるとは思いますが、GEM BOX III と同じく 2 - 3万円クラスのマルチエフェクターとして十分使えるという感触です。

Arena 2000 が GE200 よりいい点

  • パラメータ調整用の専用ノブが 5個ある
  • ボリュームが、OUTPUT, XLR, Headphone それぞれにある。
  • 出力に XLR 端子がある
    • GND LIFT スイッチもあり
  • 独立した電源スイッチがある

Arena 2000 が GE200 より劣っている点

  • エフェクト毎の個別のON/OFFボタンがない

といったところでしょうか。

全体的に使いやすくまとめられていると思います。

Eric Clapton Mid Boost 回路

自作している AKAI のギター、SSL5/6 を載せてしばらく弾いていましたが、どうしてもノイズが気になり、換装するピックアップを探していました。一回 STK を購入したんですが、これは高さがあるためザグリに収まりませんでした。

最終的に候補に挙がったのはレースセンサー。クラプトンも使用しているのであこがれはありましたが中古で見かける機会が若干少ないしあまり安くなっていないので、それほど気合を入れて探していなかったのですが、上記の通りこれしかないとなり、探すことにしました。ターゲットはレースセンサーで Gold です。(Hot Gold では無く)。

しばらくして中古でレースセンサーを中古の相場程度で3個セット (Gold) を見つけたのですが、それは Fender Japan のストラトについていたという事で、なんと Mid Boost 回路もおまけでついているもの。相場より安いものを狙っていましたが回路込みであれば十分安いと判断し、購入しました。

まずは Mid Boost は後回しにしてレースセンサーへの換装。→ 良い!

ノイズは全く問題なく (ピック周りのキャビティのシールドはしていないにもかかわらず) 音も好みのもの。これでピックアップに関しては完了。

あとはせっかくついてきた Mid Boost 回路をどのように装着するか、下調べをしてみたんですが、断片的な情報はあるものの、自分で咀嚼できるような簡易でまとまったものがないので、こちらで自分の調べた結果を自分なりにまとめてみます。

推測で書いている部分もありますので、その点はご注意ください。

Basics: 基本

まずは正式な Mid Boost 回路は Fender US の出している下記製品になると思います

サウンドハウスで 1万2千円程度、基板が結構大きいらしいです。

これに対して、過去フェンダージャパンで Mid Boost 回路を積んでいたストラトが売られていたようです。

ST54-xxLS などといった品番らしいですが、そちらはフェンダージャパン独自の Mid Boost 基板を付けていたとのこと。

今回入手できたのはこちらの基板になります。

また、US版との回路の違いなど実物を解析して調べた方の記録が以下にあります。(大変参考になりました)

www.yk.rim.or.jp

それから、この Mid Boost の事を調べていると TBX ポットというものも重要である感じで出てきます。これらも含めて、自分なりの理解を記していきます。

US版 回路の配線

ところで上記の Web サイトや、そちらを参考に実際に制作された方の Web サイト (下記) 

http://blogs.yahoo.co.jp/kan_chan_2001/folder/1489333.html

などはどちらかというと Mid Boost 回路を自作するための情報で、「基板はあるけどポットの定数やワイヤリングをどうしたらいいの?」という目的のためには難しすぎる部分がありました。

なので、細かい回路はともかく全体の信号の流れをまず、理解するところから始めようと、US版ではありますが、Mid Boost Circuit の配線図 (wiring diagram) を探してみました。例えば

guitarelectronics.com

などです。

これら見ながら自分なりに理解した信号の流れが以下になります。

 

Mid Boost (US)

これを理解する上でのポイントは上記 Studio "Slowhand" さんの web に書いてある

「EC (US) の方は PU → 入力バッファ → ボリュームポット → ミッドブースト → ブーストポット という接続順」

という記述、Mid Boost 回路には何本ものケーブルが出ていますが、「バッファ」と「ミッドブースト」の機能両方が入っていることが分かります。

それと配線図を見て、信号の流れを順に理解していくと (上図参照)

  • ピックアップ (レースセンサー) はパッシブのピックアップであり、ハイインピーダンス (High Z) の信号が出力される
    • セレクターは3つのピックアップのどれかを選ぶだけなので、上図からは省略しました
  • その後の信号はまずトーンポットに入ります。配線図のサイトでは定数は書いてませんが、おそらく A250k のポットで、通常のパッシブのピックアップと同じトーン回路になると思います。ここではまだハイインピーダンスの信号です (High Z, tone)
    • 注: ここは TBX トーンポットが入る場合もあると思いますが、僕の解釈ではレースセンサー用にうまく調整されたトーン回路である、という事で Mid Boost に着目した場合は関係ない、つまり普通のトーン回路でも TBX のトーン回路でもどちらでも使っていい (好みで使い分ければよい) という事だと思います。
    • TBX に関して詳しくは下記が大変参考になると思います。

      www.jazzcaster.com



  • ここで信号は Mid Boost 基板に入ります。Studio "Slowhand" さん情報からここはバッファ回路なのだと思います。従ってここを通った後の出力信号はローインピーダンスになっているはずで、トーンは調整済みです (Low Z, tone)
  • 次のボリューム回路は ローインピーダンスの信号を処理するためのボリューム、つまりアクティブ回路用のボリュームになります。 (Low Z, vol & tone)
    • なぜ A50k を使用するのかがこれで分かります。ここからはアクティブ回路なんです!
  • 次はミッドブーストのポットです。これはブースト量を調整するもののはずですから、最初は Mid Boost 基板につながってそこの定数をいじるものかと思っていましたが、どうも配線図から見ると、ブースト回路としてのブースト量は一定で、ブースト回路を通る前の元の信号と、通った後の両方のブースト信号を混ぜて、その混ざり具合でブースト量を調整する、もののようです(多分)。なぜならポットの真ん中が出力で、左右の入力に、上記2つの信号がつながっているからです。
    • 推測ですが、ジャパン回路の場合はブースト量が小さい、という記述が見つかるのですが、Studio "Slowhand" さん情報では回路的に大きな差異はないとの事。であれば、その違いはここのポットに A50k を使うか、 A250k を使うか、ではないでしょうか?
    • いずれにせよ、最初に入力バッファを通す理由もここで推測できます。ブースト回路を通った後の信号はローインピーダンス (アクティブ) のはずでしょうから、元の信号を混ぜることでブースト量を調整しているのであれば、元の信号もローインピーダンス (アクティブ) にしないとバランスがとれない、という事ではないでしょうか。(いや本当かどうかは分かりませんが)
  • という事で、その後は OUTPUT ジャックに信号が出力されます。

JP版 回路の配線

そこまで推測したうえで、今回入手した JP 版の配線を実際のもので見てみます。

  • トーンは A250k のポットに 473k のコンデンサーが付いていました。普通のシングルコイル (ストラト) ギター用のトーン回路です
  • Studio "Slowhand" さん情報では「ST54 は PU → ボリュームポット → 入力バッファ → ミッドブースト → ブーストポット」の接続順とのことですが、入手した回路では US版と同じ接続順のようです
  • ブースト用のポットは A50k になっています。ボリュームと揃えた感じがしますが、前述の通りここを A250k にすると US版と同等になるのでは???

Mid Boost (JP)

といったところで、実際にどういう配線にするかをこれから考えようと思います。

VST ホストアプリケーション

VST とは DAWプラグイン規格の事で、よくわからないけど、Cubase でギタートラックを録音するときに、アンプ・エフェクターが通ったウェットな音でとらずに後で音色が変えれるようにドライで録った場合、リアンプで外のエフェクターを使うこともできますが、VST plug-in の line6 - Helix native, Positive grid - bias FX (AMP) 2, IK multimedia - Amplitube 5 などを設定しておけばリアルなギターの音が後から音色の調整可能な状態で録れる訳です。

ところで、アンプシミュレーターとしてマルチエフェクターをいくつか購入して楽しんでいるのですが、かなり最初から、「これぜんぶ PC のプラグインでできるんだよなー」と思いながら、趣味なので購入してきたわけですが、最近、ソフト持ってるんだし、これらも使いこなさないとなぁ、という事で、触ろうとしたんです。

ところで、Bias FX2 や Amplitube 5 であればスタンドアローンで動作するのですが、Helix native は プラグインだけの提供のため、演奏する際には Cubase のような DAW ソフトを立ち上げる必要があるわけです。

大した手間ではないのですが、DAW 立ち上げるとなんだか録音しなきゃいけないような気にもなるし、サクッとプラグイン使うだけの演奏用ソフトってないのかな?と思い探してみたところ、ありました。

そんなソフトは VST ホストアプリケーションと言うようですので、ここでいくつか記録に残しておきます。

先ほど Bias FX や Amplitube はスタンドアローンで動かせると書きましたが、プラグインとしてなら両者を併用して使えるというメリットもありますしね?

Kushview - Element

kushview.net

無料です。なので、今これを使って試しているところです。

 

Gig Performer

gigperformer.com

有料で、Win/Mac それぞれ用だと USD169, 両方対応だと USD199 です。

これ、良さそうなんですが結構な値段になりますね(日本円だと2万5千円くらいか?)

Blue Cat's - PatchWork

www.dtmstation.com

beatcloud.jp

正確にはプラグインコンバーターという事ですが、スタンドアローン版があるので、それを使うと VST ホストアプリケーションとして使えると思います。

有料で ¥14,450

DTM station で取り上げられているので安心感が。

 

PluginGuru - Unify

www.pluginguru.com

 

79USD 他より安いかな

 

Mooer Studio for GE300 lite の エラー

Mooer GE 300 lite を入手し、firmware update (v2.0.2 → v 3.0.1) と PC からのパラメータ編集用 software 「Mooer studio for GE300 lite」 をインストールしました。

しかし、途中で注意点が結構あったので記録を残します。

ダウンロード

www.mooeraudio.com

こちらからマニュアルとソフトウェアがダウンロードできます。

エフェクター用の firmware も編集用の PC ソフトウェアもどちらも

GE300Lite_V3.0.1_Win (Mac) を使います (最新バージョンは時期により異なります)。まずは zip ファイルダウンロードして解凍、インストールまでは特に問題ありません。

Firmware アップデート

インストールした Mooer Studio for GE300 Lite のソフトを実行して V2.0.2 の個体をつなぐと、V3.0.1 への firmware update が必要とのメッセージが出ます。指示に従ってエフェクター側の電源を切って、フットスイッチ同時押しをして立ち上げなおします。

firmware update を実行するとあとは待つだけですが、ここでビビったのが

「2%」の状態でしばらく動かなかったことです。

これの対処方法は「ただ待つだけ」です。体感では 3分くらい待った気がしますが。。。

その後は待つだけで特に問題なくアップデート終わりました。

ソフトウェア立ち上げ → エラー

そのまま同じソフト「Mooer Studio for GE300 Lite」を立ち上げれば何も問題ないかと思いきや、エラーが出てソフトが実行できません。

「libusb0.dll が見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります。」

エラー画面

再インストールで解決の可能性、とありますが、何度再インストールしても無駄でした。

ここからしばらく時間を空けて、Libusb0.dll を手動でインストールすればいいんじゃないかと気づき、検索で調べてみると下記のリンクが参考となり解決しました

マルチエフェクターのmooerge300にネットから拾ったパッチを... - Yahoo!知恵袋

ここのリンク先

EXPLOIT.MOE - windows10にlibusb0.dllをインストールする

では「Zadig」というソフトウェアを使用して「libusb0.dll」をインストール方法が解説されています。

  • Zadig - USB driver installation made easy からZadig をインストール

  • Zadig を実行して「libusb-win32(v x.x.x.x)」を選択してインストール (バージョンはその時により異なります)
    ※ この時、GE300 lite をつないで、Zadig のダイアログに 「GE300 lite」が表示された状態でうまくいきました。(表示されていない状態でやったら一度失敗した)

実施した結果、無事に GE300 lite のパラメータをいじることができました。また本体 firmware をアップデートしたことで Whammy 系エフェクターなども使えるようになりました。

Mooer Studio for GE300 lite

 

JOYO マルチエフェクター GEM BOX III

中国格安ペダルのメーカー JOYO のマルチエフェクター GEM BOX III を入手しました。

ところが web 上にはあまり情報がないので、気づいた点をここに残しておくことにします。

JOYO web site: 

www.joyoaudio.com

概要

触った印象としては、使ったことがないのになんですが Mooer GE200 がライバル機種になるのではないかと思います。web上の情報を比較したレベルでの印象です。GE200 は情報を得やすいので、そちらとの比較で見ていきます。(GE200 はマニュアル, web などの情報での比較で実機では確認していません)

音色

GEM BOX III 自体の音色は特に問題がない満足できるものです。しかし僕の持っている HeadRush MX5 と比べると一段落ちるかなとは思います。

ま、MX5 とはクラスが違うからしょうがない、2 - 3万円クラスのマルチエフェクターとして十分使えるという感触です。

JOYO GEM BOX III (You Tube 検索)

https://www.youtube.com/results?search_query=joyo+gem+box+iii

MOOER GE200 (You Tube 検索)

https://www.youtube.com/results?search_query=MOOER+GE200

GEM BOX III と GE200 で似ている点

細かい仕様はそれぞれ公式ページを参照してもらうとして、

  • サイズ感
  • パッチ数
  • エフェクト数
  • エフェクトカテゴリ (どちらも接続順は変えられます)
    • FX/COMP, DS/OD, AMP, CAB, NS, EQ, MOD, DELAY, REVERB
  • FX send/return 無し
  • リズム機能あり
  • ルーパー機能あり (52sec)
    • ただしリズムとはシンクしない (GE200は使ったことないので、実はできるのかもしれませんがマニュアルを見た限りではできないと思います)
    • GE200はアップデートで PRE/POST 切り替えがついたようですが GEM BOX はアップデートされていません
  • エフェクトカテゴリ毎にボタンがある
  • 音色設定用の PC エディタあり
  • ヘッドホン出力、AUX 入力あり (どちらもステレオミニ)

この辺をざっとみると兄弟機のような気もします。でも違いもあります。

GEM BOX III が GE200 よりいい点

  • パラメータ調整用の専用ノブが 6個ある
  • 出力に XLR 端子がある
    • GND LIFT スイッチもあり
  • 独立した電源スイッチがある

GEM BOX III が GE200 より劣っている点

  • 使っている人の情報が少ない
  • JOYO 側のサポートが少ない
    • 発売してからソフトのアップデート無し
  • オーディオインターフェース機能
    • GEM BOX III は専用の ASIO ドライバー無し ASIO4ALL を使用するようです。

 

といったところです。また何か気づけば追加します。

 

 

AKAI ギター 自組立版 <nineteen Ninetyseven CG112> とりあえずの完成形

AKAI nineteen Ninetyseven CG112 Red Sunburst 自組立版。

ピックアップカバーが本来はあるところが、ダイレクトマウントが見えているので、しょぼいのですが、それなりに完成。

無加工で使用できるフロントピックアップの選択肢が狭い中で、バランスを考えずに安く買えたダンカンリアハムバッカーと組み合わせたのですが、好みではなかったため後に修正することとなります。

が、一旦完成した姿がこちらです。

ネックが新品のため、中古で買って何も調整していない正規の CG112 よりもハイフレット側の弦高が低くて弾きやすいです。

 

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AKAI ギターを組み立てる

AKAI ギター <nineteen Ninetyseven CG112> を組み立てる

2023年初頭より、なぜか AKAI ギター/ベースのネックとボディがフリマ市場に大量に出品されています。(以前から出ている可能性もありますけど)

 

最初はすでに所持しているギター、ベースのスペアパーツとしてネックを購入しようと考えていましたが、別々の出品者からですが同じ色のネックとボディが入手可能になっているのを見つけたので、

 

買いました。

 

部品揃え

CG112 ネック&ボディ

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組み立てる前からいい感じです。

ネック

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表面にポリ塗装の乾いた粉のようなものがついていたりしていますが、曲がりはパッと見た目でなさそう。

当然ペグやナットはついていませんし、小傷もありますが十分満足できるものです。

ペグ

オリジナル CG112 同等の

GOTOH / SG381-MG-01-L3+R3 Chrome

を使います。手持ちがあったので Chrome にしてあります。本来のCG112 は Gold ですがそこまで合わせる必要もないので。

ナット

オリジナル CG112 は黒い樹脂系を使用しているので

GRAPHTEC / PT-1728-00

を選択しました。

ボディ

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綺麗な状態ですね。

未塗装品も出回っていて、そちらも入手したんですが未塗装の場合は穴加工(線材を通す穴)がされていないので、組み立てる場合にはピックアップの線を通す穴を開けるのに苦労するかもです。

ブリッジ

オリジナル CG112 同等で GOTOH/VS100。現在発売中のものは VS100N という型番で、ネットの情報では以前は VS100G というものが載っているギターもあり、アンカーとスタッドの長さが異なるらしいです。

koutei.hatenablog.jp

また、アームのつけ方にも違いがあるらしくて、最新の VS100N だとアームにネジが切ってある(と言っても見える側ではなくて内径側)が、VS100G ではそれが無いとのこと。

ameblo.jp

手持ちのオリジナル CG112はねじ切ってなかったので、 VS100G かもですが、今回はまっさらの状態から装着するので、気にせず

GOTOH ( ゴトー ) / VS100N HC

を入手。アンカーの長さと、ボディ側の穴の深さも問題なくオッケーです。

ピックアップ

AKAI CG112/SG112 ではオリジナルピックアップを使用しており、手に入らないのは確実ですがら、自由に選べます。

しかしフロントとセンターのザグリを見れば、シングルピックアップにハトメ(出っ張り)があるタイプですと入らないことがわかります。

ハトメを削る、ボディを削るという選択肢もありますが、世の中にハトメのないものもありますので、今回はそれらから選ぶ事に。

EMG (アクティブ) もありですが、今回はパッシブにしようと思い、Duncan の SSL 4, 5, 6 あたりを視野に入れ、最終的には安く入手できた SSL-5 としました。

SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-5 Custom Staggered ギター用ピックアップ

guitar-ijiri.com

またその選択の際、色も事前に確認し、白にすることにしました。

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リアのハムバッカーは安く見つけたので

SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / TB-16 59/Custom Hybrid Trembucker White

を選びましたが、最後に鳴らした段階では若干パワーがフロント・センターと揃わず、再検討が必要かなと考えています。

回路

SSHであることからどんな回路構成にするか悩みましたが、Suhr の SSH ギターの評判が良いのでネットで見つけたその回路を使用しました。センター+リアがフェイズになっている気もするので、そこも再検討する予定です。

Suhr HSS diagram



ネックジョイント

オリジナルの CG112 (SG112) ではここに独自の(もしくは現在では見かけない)ジョイントワッシャーが使用されているため、気にかけたところです。

探してもあまり種類がなく、ザグリ径がほぼ一緒であり深さもそれなりな、

SCUD ( スカッド ) / HK-NFSCH

を選択しました。

 

加工・組立

ナット

ナット加工はシビアであるというのは web で調べて覚悟していましたが、AKAI ギターは 0フレットなので、溝の横位置だけ失敗しなければなんとかなりそうとの事。

実際、削るのには時間かかりましたが、シビアな調整を行わなくても最終的に特に問題なしでした。

ナット取り付け後

ペグ

ペグは仮置きでネジ穴位置さえきちんと合わせればオッケー

ペグ取り付け

ブリッジ

こちらもアンカー打ち込み前に蝋を塗ると良いという情報を得たので、その通りにして取り付け。スプリングハンガーのネジ位置をオリジナル CG112 と同じにしたんですが、ネジ穴を水平に開けることができない(電ドラが傾かないので)ためにハンガーがでっぱる羽目になりました。

ブリッジアンカー・スタッド

裏面(ハンガー出っ張ってる)